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阪神百貨店の屋上遊園地が2月28日で閉園するらしい。 年末の里帰りの時に父と娘と行ったばっかりで、実に寂しい気持である。 いや、寂しいなんて言いつつももう何十年も足を踏み入れてなかったし、行ってみるまであの屋上遊園がまだ存在しているなんて思ってもいなかった。もうとっくの昔に消えてしまったと思っていた。 昨年末に行った屋上遊園は、遊具もそして係りのおっちゃんらも完全に「昭和」で、ノスタルジックな香りを濃く漂わせており、21世紀の梅田から完全に取り残されていて、しかしながらそれが良いのかなんなのか、まあまあな賑わいでもあったので、きっとここはこのままこの先もずっとビアガーデンの片隅にあるのだろうと勝手に思っていた。 そこにこの閉園のニュース。 中学時代の友達が知らせてくれたのですが、彼のここでの思い出は「ペットショップでリスを買ってもらい家に帰って2秒で逃げられた思い出」だそうで、私のは「父だと思って握った手が父のではなく、めっちゃビビった」思い出で、そんな思い出ほど記憶に残る。 そう、私たちがこの屋上遊園に通った昭和50年代は屋上に色とりどりのアドバルーンがのぼり、ペットショップには犬、猫、うさぎ、リスなどの小動物も売っていてそれを見るのが本当に楽しかった。そこでリスを買ってもらったなんて、彼は本当に幸せ者だ。そしてそれを2秒で逃がしてしまったなんて本当に悲劇だ。 梅田(大阪駅)の変化はすごい。梅田の地下は目をつぶってでも歩けると自負していたが、ヨドバシカメラができ、ルクアや伊勢丹ができ、とうとう阪急百貨店が完成してからというもの、さっぱり分からなくなってしまった。私が自転車を乗りつけ駐輪する阪急百貨店裏のお気に入りスポットももちろん消えてしまった。 気が付けば大阪を離れて早14年。
by arinkov
| 2014-02-23 05:24
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